円山公園
お知らせ
2010年09月09日

晩夏の野草の花たち

朝晩が涼しくなってきてしのぎやすくなりましたね。今、公園に咲いている野の草花です。

  先日、ボランティアの皆さんに熱心に駆除していただいたのは外来種のオオハンゴンソウですが、この花は在来種のハンゴンソウです。

オオハンゴンソウはこの植物に似ていて、より花が大きいからつけられた名でしょうが、ハンゴンソウは2cmくらいの小花がたくさん集まっており、ぱっと見た感じはあまり似てません。似ているのは葉で、右のような切れ込んだ形をしており、そこが似ている点です。

 

 

ハンゴンソウは花壇などによく使われるシロタエギクと同じセネシオ属で、オオハンゴンソウはルドベキア属で、両者ともキク科ですが属は異なります。

                        

上写真、美しい紫の花はエゾトリカブトの花です。晩夏の山野の遊歩道沿いなどによく見られ、よく目立ちます。皆さんご存じのように、トリカブトといえば有毒植物の代表格です。花は美しいですが、くれぐれも口に入れたり煎じて飲んだりしないでくださいね。

 

  白いキク科の大型の野草は、エゾゴマナです。たくさんの園芸品種があるアズターの仲間です。

                                

                                     

 

 右の白い可愛い5弁の花は、ゲンノショウコです。下痢止めなどの薬用植物ですが、道ばたに普通に見られます。花色は白から濃いピンクまでありますが、円山界隈では白いモノがほとんどのようですね。開花期は6月頃から8月ころまでで、今の時期はかなり最後のほうです。よく似たものに、ミツバフウロがありますが、これには茎や葉に毛がありません。写真のものは毛がはえており、ゲンノショウコでしょう。

 

 

花ではありませんが、6月頃、園内でクリーム色の花を咲かせていたオオウバユリは、現在このような緑色の実になってます。このあと茶色くなって先が割れて種がぎっしり詰まっています。

                              

                         

 

 あと一点、今年、8月雨が多かったせいか、この黄色いタモギダケをよく見かけました。夏のキノコの代表格です。食用になります。

 

 

季節は移り変わり、秋から冬へあっという間に自然は様変わりしていきますね。

このあと、円山公園は、木の実や紅葉が楽しめます。