松根油(しょうこんゆ)採取跡
先日、公園の事務所に年配の樹木専門家が来られ、お話の中で、戦時中に航空機の燃料にするため、国あげて松ヤニを採取したり伐採した松の根を掘りおこして油をとることが行われており、その名残が円山公園のマツにないかと尋ねられました。
その後、公園を巡回していてちょっと意識して見ていたら、それらしき物を発見しました。
これは、樹皮をV字型に傷つけ、松ヤニをとった跡と思われます。
戦時中に傷つけられたとして、その時点で樹齢30年くらいは経ったものでしょうから、このマツは少なくとも100年以上の樹齢と思われます。
円山公園は明治の時代に色々な木が植栽されており、130年以上の木はあちらこちらに見られます。
こんなところでも歴史を感じる公園です。
普通、このような脂採り跡は根元に近いところにあるのですが、この木は3m以上の高いところにあります。はしごかけて作業したのか?専門家の先生は積雪時期に作業したのかなあと。なるほど北国ならではかもしれません。