冬芽と樹皮を観察しよう 前編
冬は殆どの樹木が落葉してしまい、やや寂しい印象ですが、
冬芽と樹皮を観察しやすい季節でもあります。
パークセンターで発行している「円山公園樹木まっぷ」は、
園内の80種類の樹木をリストにした、シンプルで分かりやすいマップです。
今回は、樹木まっぷを片手に園内を散策して見つけた
樹木の冬芽や樹皮を写真でご紹介いたします。
円山公園には数多くの種類の樹木がありますので、
前編と後編に分けてお届けし、後編はまた後日、公開させていただきます。
アサダの樹皮
前編のトップバッターは、円山公園の入口でお客様を出迎えてくれるアサダ。樹皮は縦に荒々しく裂け、短冊状にめくれています。
オオヤマザクラ(エゾヤマザクラ)の冬芽
円山公園の標本木になっているエゾヤマザクラ。芽鱗は明褐色、無毛でつやがあり、覆瓦状に重なっています。ちゃんと芽吹いている姿を見ると、春の訪れを感じますね。
シラカンバの樹皮
真っ白な樹皮が特徴的。こちらはかなり老木だと思います。遊具広場の隣にあるシラカンバを撮影しました。
モミジバスズカケノキ(プラタナス)の樹皮
うろこ状にはがれ、まだら模様が特徴です。子ども達が雪遊びをする自由広場の近くで見ることができます。
トチノキの冬芽
短枝を撮影。水あめを塗ったようなツヤのある芽を確認できました。
ハクモクレンの冬芽と樹皮
冬芽の花芽は大きく、長くて軟らかい毛に覆われているのが特徴的です。ざらざらした白っぽい樹皮も印象に残りました。
アカマツの樹皮
名の通り赤みを帯びているアカマツ。剥がれた部分に赤みが目立ちますが、下部は黒っぽい色をしています。
ヤチダモの冬芽
頂芽が1個で円錐形になっています。頂生側芽(頂芽の周辺に集まっている側芽)が特徴的です。
イチイの樹皮
赤みの強い茶色。年を取ると縦のうねが現れやすく、うろ状になるという特徴があります。
ポプラの樹皮
老木になると幹の下部に瘤が出来やすいそうです。ポプラは園内でも特徴のある樹木の一つ。
円山公園パークセンターの受付窓口では「円山公園樹木まっぷ」を1部50円で販売しています。
まだ寒い日が続きますが、樹木まっぷを片手に円山公園を散策してみてはいかがでしょうか?
個性豊かな冬芽と樹皮を観察することが出来ました。後編もお楽しみに。