円山公園ひっつき虫軍団!
夏も終わり、すっかり秋らしくなってきました。草木も実をつけたり葉を落としたり、冬越しの準備です。
遊歩道など歩いたり、少し薮の中に入ると、この時期たちまち服はひっつき虫たちにやられます。
虫といってもご承知のように、草の実やタネです。それでは一つづつご紹介しましょう。
子ども達がひっつき虫というと北海道ではまずこれ、ゴボウですね。
くっつくと外してもバラバラになってかなりやっかいです。
次にタネが小さくてとりづらい、左イノコヅチ。右はそっくりなハエドクソウ。
決定的な見分けは、イノコヅチは葉の縁に鋸歯(ギザギザ)がなく、ハエドクソウは大きな鋸歯があります。
なんか円盤みたいなおもしろい形のノブキ。実に粘着質の毛がありくっつきます。
黄色い可愛い花のさくダイコンソウ(左2枚)とオオダイコンソウ(右)。ダイコンソウのほうが実はかなり大きいです。
オオダイコンソウはかなりのくっつき力です。
黄色い穂状の花が8月頃咲いてましたキンミズヒキ。実になるとこんな感じでくっつきます。
アメリカ原産の手強いやつ、アメリカセンダングサ。この後、茶色になって、角が二つ生えたようなタネが服などに刺さってくっつきます。
足元の低い背丈で待ち構えてる、ケチヂミザサ。ネバネバしててくっついたらなかなかとれないし、指先がべたべたします。
最後に、可愛い花をつけるマメ科のヤブハギ。実もマメ科ですが、細かい毛がはえててぺったりつきます。
円山公園内で見られるくっつき君たちでした。10種類ご紹介しましたね。
彼らはこういう戦略で、繁殖し、自生地を広げていきます。まず、ひっつかれないように、つるつるした素材の服を着るなど注意しましょう。むやみに薮の中にも入らないこと。
そのエリアから出るときにくっついた物はなるべくとって、家や他の地域に持ち込まないように気をつけましょう。
とれにくいときはガムテープなどでとり、ゴミにだして焼却処分にするようにしましょう。