黄色の花や実
お天気がすっきりしない毎日です。円山公園では隣接の円山球場で連日高校野球の熱戦が繰り広げられていましたが、雨で一日延びて、7/26月曜日に南北海道大会の決勝が行われ、北照高校が春夏連続出場を勝ち取りました。甲子園の暑さに負けずにがんばってほしいものです。
円山公園の草木たちも次々と咲き替わり、そろそろ実も目立ってきています。一つ、珍しいものをご紹介しましょう。
ちょっと珍しい……
円山公園の端の方ですが、動物園裏口前の通称ユースの森といわれている林の園路沿いに、通常赤い実をつける、エゾニワトコが結構ありますが、その中で一株だけ橙黄色の実をつける、キミノエゾニワトコがあります。花の時期は赤い実のものと区別がつきませんので、今見頃です。
どのくらいの頻度であるのかわかりませんが、このあたりではこの一株しか見かけません。
興味のある方はお立ち寄りください。場所は、宮の森シャンツェ行きの総合グランド前バス停あたりから、ユースの森に入ると四阿があり、その前から藻岩山麓通りに抜ける遊歩道沿いです。
黄色の花たち
この花はダイコンソウで、実は右の写真のようなとげとげした感じで、体にくっつきます。そうやって繁殖を広げているんですね。花の時には想像がつかないような実です。
園芸植物でゲウムといわれているのはこの仲間で、赤やオレンジのきれいな宿根草です。
左の穂状に咲いているのはキンミズヒキ。秋に赤い花の咲くミズヒキに形が似ていて、黄色だからでしょうか。植物の分類では、ミズヒキはタデ科、キンミズヒキはバラ科で、葉の形も全然違います。
小さな小花をよく見ると、5弁の花びらに、たくさんのおしべがあり、バラ科の特徴が見られます。日本全国で見られますが、可愛い花で、これから1ヶ月くらい見られるでしょうか。
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右の黄色い小舟のような花は、キツリフネです。円山公園の森の中にはたくさんあり、これから9月くらいまで咲きます。葉の付け根からブラブラとぶら下がって咲いており、名前の由来になっています。
ツリフネソウはよく似てますが、花がピンクで、茎が赤く、葉先もとがっていて違う種類です。円山公園はほとんどキツリフネのようです。
ツリフネソウは、花壇などによく使われるインパチェンスやホウセンカなどの仲間で、長細い実がなりますが、さわるとクルっとはじけて種を飛ばします。 植物も動くんだなと感じさせられる一瞬です。一度体験してみてください。
今回は黄色いモノたちを取り上げてみました。