樹木の花と実
チューリップも咲き終わり、新緑も濃く、初夏の装いになってきました。
円山公園や周辺の山野によく見られるシウリザクラがただいま満開です。すごく高い所の花を撮ったのでちょっと写り悪くてすみません。アップの写真は昨年のものです。
このシウリザクラによく似ていますが、ちょっと変わった樹が円山公園に1本あります。
この樹も樹高が高く、上部にしか花がついていないので、望遠のいいカメラでなとはっきりは写りません。
この樹は、ブラックチェリー(Prunus serotina)という、アメリカ原産の高木です。スーパーで売ってる黒いサクランボのアメリカンチェリーとは違いますよ。
円山公園にあるものは古く、おそらく100年以上の樹齢と思われます。
花はシウリザクラと似ていますが葉は堅くて艶があります。実はジャムなどに利用され、材は良質の木材として利用されるそうです。
この他、ちょっと目立つ木の実があります。
なんか、芋虫みたいですが、穂状になった7~8cmくらいの果穂で、1本の木にたくさんぶら下がっています。
この木は、サワシバという木です。
シラカバなどと同じカバノキ科の植物です。
もう一つ、今年ちょっと気になるもの、ハルニレの実です。ハルニレは北海道では野山、街路樹、公園などにもっともよくみられる樹木の一つですが、春、雪解け頃に葉の出る前に目立たない花をつけ、すぐに翼のついた実になり、6月頃に成熟して茶色くなって落ちてきます。今年、このハルニレの実の成り年のようで、6月上旬頃より、風が吹くと吹雪のようにこの翼果が舞い落ちていました。これが積もって、園路の縁などにいっぱいたまっています。
何年かに一度、たくさん実のつくことがあるそうですよ。今年はこの他にも、アカエゾマツやドイツトウヒなどのトウヒ類やシラカバの花付きもよく、花粉がたくさん出でいるようです。昨年の夏、暑かったことや色々な条件が重なっているのでしょうか。
植物も子孫を残して生き抜くための現象なんでしょうね。